新規プロジェクトを AI と協働で立ち上げる際の手順を定義する.
各フェーズを順番に進め,成果物を確定させてから次のフェーズに移ること.
| フェーズ | やること | 成果物 |
| 方針決定 | プロジェクトの目的・スコープを決める | PLAN_01_要件定義書.md |
| 技術選定 | 言語・フレームワーク・インフラを決める | ENV_01_技術スタック.md |
| 環境構築 | 開発環境のセットアップ手順を整備する | ENV_02_環境構築手順.md,ENV_03_管理者用環境構築手順.md |
| 仕様設計 | アーキテクチャ・データモデル・画面設計を決める | SPEC_01_*.md |
| 規約整備 | 技術スタックに応じたコーディング規約を作る | GUIDE_*_*.md |
| 開発計画 | ステップを分割し,開発順序を決める | PLAN_02_開発ステップ.md |
| 実装開始 | 開発計画に沿って実装を進める | ソースコード |
プロジェクトの全体像を明確にする.
- 人間が決めること: プロジェクトの目的,対象ユーザー,スコープ(やること・やらないこと)
- AI に依頼できること: 要件の整理・構造化,類似プロジェクトの調査,要件定義書のドラフト作成
- 成果物:
PLAN_01_要件定義書.md
要件に基づいて技術スタックを決定する.
- 人間が決めること: 最終的な技術選定の判断,チームのスキルセットとの適合性
- AI に依頼できること: 要件に適した技術の候補提案,各候補のメリット・デメリット比較
- 成果物:
ENV_01_技術スタック.md
開発環境を構築し,手順をドキュメント化する.初回のみの管理者作業と,メンバーが繰り返し行う構築手順を分けて整備する.
- 前提条件: 以下のツールは全プロジェクト共通で導入する.
git — バージョン管理(GUIDE_04 で運用ルールを定義)
gh — GitHub CLI(PR 作成・マージ等に使用)
- 基本方針: 環境の再現性を重視し,手順書だけに頼らず構築を自動化・コード化できる方法を優先する(例: Docker,Dev Containers,Windows Sandbox,IaC ツール等).
- 人間が決めること: 開発マシンの選定,クラウドサービスのアカウント作成,環境構築方法の選択
- AI に依頼できること: 環境構築手順書の作成,設定ファイルの生成,
.gitignore の作成,Dockerfile や devcontainer.json 等の構築用ファイルの作成
- 成果物:
ENV_02_環境構築手順.md — メンバーの参加時や環境の再構築時に使う手順
ENV_03_管理者用環境構築手順.md — プロジェクト作成時に一度だけ行う初期設定(リポジトリ作成,外部サービスの設定等)
アプリケーションの設計を行う.
- 人間が決めること: ユーザー体験の方針,ビジネスロジックの最終判断
- AI に依頼できること: アーキテクチャ設計のドラフト,データモデル定義,画面遷移図の整理
- 成果物:
SPEC_01_*.md(プロジェクトの規模に応じて複数ファイルに分割)
技術スタックに応じたコーディング規約やプロジェクト固有のガイドを作成する.
汎用ガイド(GUIDE_01〜05)は本テンプレートに含まれている.ここではプロジェクト固有の規約を追加する.
- 基本方針: 言語・フレームワークの公式ガイドラインや広く採用されている標準規約に則る(例: Effective Dart,PEP 8,Google Style Guide 等).プロジェクト固有のルールは標準と異なる部分のみ定義する.
- 人間が決めること: 標準規約でカバーされない判断(アーキテクチャパターンの選択等)
- AI に依頼できること: 標準規約を踏まえた規約のドラフト作成,参照元ガイドラインの調査
- 作成すべきガイド:
- コーディング規約 — 命名規則,フォーマット,import 順序,型の使い方,コメントの書き方,コード内ドキュメントの規則
- ディレクトリ構造規則 — プロジェクトのディレクトリ構成とファイル配置ルール
- テスト方針 — テストの種類,粒度,実行タイミング,カバレッジ基準
- エラーハンドリング方針 — エラーの分類,処理方法,ログ出力の方針
- リファクタリング方針 — リファクタリングの判断基準,実施タイミング
- 機能実装完了フロー — コミット前のチェックリスト(フォーマット,静的解析,テスト,レビュー等)
実装の順序とステップを決定する.
- 人間が決めること: 優先度,リリース計画,マイルストーン
- AI に依頼できること: 仕様を元にしたステップ分割の提案,依存関係の整理
- 成果物:
PLAN_02_開発ステップ.md
開発計画に沿って AI と協働で実装を進める.
- コード内ドキュメント(JSDoc・コメント)と docs/ ドキュメントの書き方は GUIDE_06_コーディング規約 の「ドキュメント」セクションを参照
- 仕様・設計の変更がある場合は
docs/ を先に更新してから実装に反映する
CLAUDE.md は AI が会話開始時に最初に読むファイルであり,プロジェクトの引継ぎ情報を一元管理する.
AI は毎回新しい会話で始まるため,このファイルが唯一の継続的な文脈となる.
- プロジェクト概要: プロジェクト名,目的,技術スタックの要約
- 開発進捗: 現在のステップ,次にやること
- 必須ルール: AI が実装時に必ず守るべきルール(コーディング規約,コミット前チェック等の要点)
- ドキュメント一覧: docs/ 内のファイルへの参照パス
- ステップの完了時に開発進捗を更新する
- ドキュメントの追加・削除・リネーム時に参照パスを更新する
- 必須ルールに変更があった場合に反映する
- CLAUDE.md は AI が毎回読み込むため,簡潔に保つ.詳細は docs/ のドキュメントに委ね,CLAUDE.md には要点と参照先のみ記載する.
- プロジェクト固有のルールが増えたら,docs/ に独立ファイルとして切り出し,CLAUDE.md からはリンクで参照する.